学会長 挨拶

 
 
 
 
 
 
第34回 東北作業療法学会
学会長 高橋 敏弘
第34回 東北作業療法学会の御挨拶
 
 このたび、第34回東北作業療法学会を令和6年7月13日~14日に秋田県秋田市で開催することとなり、本学会のテーマを「作業療法・作業療法士の質」と定めました。作業療法士の養成校が大幅に増えたことにより作業療法士の有資格者数は10万人を超えました。長い間リハビリテーション専門職の不足が叫ばれていましたが数的には解消に向かってきています。日本作業療法士協会の会員数の年代別割合を見ると半数以上が35歳以下と、とても若い職能集団となっているのが現在の作業療法士の特徴でもあります。
 作業療法が関わる領域も拡大し、作業療法士に対するニーズも増えると共に多様化してきました。経験の浅い作業療法士からベテランの作業療法士まで作業療法が提供すべきサービスの均てん化について改めて考える必要性を感じています。また、養成校におけるカリキュラムの改定や臨床実習の在り方の変化など卒前の教育も大きく変わってきました。
 この学会では作業療法に関する最新のトピックスを取り入れながら対象者の望む作業の実現やよりよい生活の実現のために、作業療法士がどのような支援を行なえばよいかについて考えると共に「人」としての作業療法士はどうあるべきかについても考える機会にしたいと思います。
 学会は作業療法士個々が自己研鑽することに加え、共通のテーマを多様な視点で熟考する機会となり、東北全体の作業療法士の資質向上へと繋がると考えます。
 コロナ禍により学会の新しい形としてWEB方式が定着しましたが、今学会は対面形式で開催することで、直接話し合う場や機会を提供したいと考えています。
 当日皆様とお会いして交流をすることを楽しみにしております。是非秋田に足を運んでいただくようお願いいたします。