学会長挨拶

 

 秋田県で4回目の開催となる第28回東北作業療法学会のテーマを「作業療法の根拠と成果~よりよい作業療法実践を目指して~」としました.
 対象者の望む作業の実現やよりよい生活の実現のために,私たち作業療法士がどのような支援を行なえばいいかについて,近年の東北作業療法学会や日本作業療法学会でも活発に討論されてきました.よりよい作業療法を対象者に提供するためには,論理に基づいて個々の対象者に合った目標を具体的に設定し,段階的な計画を立てて実施し振り返ることが必要です。つまり、自らの実践の根拠を明確にするとともに,その実践の成果を吟味することが大切だと思います.このことは,作業療法士の判断や行動を導く思考過程の原点であり,医療専門職として当然しなければならないことです.
 日本作業療法士協会の事例報告登録制度の創設と運営に携わってきた経験から,まだまだ自らの作業療法実践をまとめ公表する作業療法士が少ないことを実感してきました.
 本学会では,作業療法士の実践とその根拠,そして成果を積極的に語ってもらいたいと考え,新たに事例セッションを設けます.新人からベテランまで,皆さんの心の図書館にある悩みや成果を公表し学会参加者と共有することにより,対象者へのよりよい作業療法実践につなげようではありませんか.
 多くの作業療法士の皆様の本学会への演題登録と参加をお待ちしています.
 

秋田大学大学院医学研究科保健学専攻 石川 隆志