学会長挨拶

柳橋 正彦(介護老人保健施設 「しょうわ」)

 
 
 秋田県作業療法学会もこの度で31回目となり、この由利本荘・にかほ地区での開催は4回目となります。28回から30回まではCOVID-19の影響でweb上での開催でしたが、久しぶりに対面での開催で調整しております。
 (R5.6.4時点)606名の県士会員数となり、私が勤め始めた頃と比較するとおおよそ12倍の数となりました。また平均年齢もかなり若くなっているとお聞きしております。
 このような現状の中でこの度の学会のテーマを「往古来今」~これからの作業療法を考える~としました。「往古来今」とは過去から未来まで、面々として続く時間の流れ。また、時間と空間の限りない広がりという意味であります。
 将来を考える際に過去を省みる作業は必要であり、それは作業療法を考えた時も同様であると考えます。若い作業療法士が増えてきている中、この学会を通し、作業療法の歴史的な背景を捉え、将来の作業療法について考える機会になってもらえればと思います。また、中堅層やベテランの方々も自分たちがやってきたことを振り返り、自分の成長はもちろんですが、若手を育てるという大事な役割について考える機会になってもらえればと思います。作業療法について過去から未来までの時間の流れを感じられる一時を皆さんで過ごしたいと考えます。
 この学会のテーマに即して、特別講演は県士会の要職を長きにわたり務められ、現在も監事として活躍されている髙橋敏弘先生にお願いいたしました。またシンポジウムでは前学会長の成田修先生に司会を依頼し、県内において世代ごとで且つ様々な方面で活躍されている先生方に現状と将来についての考えをお話しして頂き、作業療法のこれからについて考えていければと思います。
 この度は感染症の流行が未だ絶えないこともあり、全体を通した飲食の場は持ちませんが、ランチョンセミナーとして新入会員の皆様の紹介の場や関連企業の情報提供の場を設ける予定です。また若い方々や演題発表の経験が少ない方でも発表しやすい環境を提供したいとの思いでポスター発表の募集も行っております。学会自体は皆さんの日頃の取り組みや成果の発表がベースであり、発表する側、拝聴する側双方に有意義な時間をもたらしてくれます。いつもより多くの演題が集まり、また多数の参加者が集まってくれることを願っております。
 令和7年4月26日、由利本荘、にかほ地区の県士会員一同、皆様の参加をお待ちしております。